出典:https://www.libertas-watch.com/

本記事では、腕時計の機能のひとつである、GMTという機能について解説し、GMT機能が搭載されたおすすめの時計5本を紹介します。

GMT機能とは?|基本の仕組みと誕生の背景

GMTとは「Greenwich Mean Time」の略

GMTとは、世界標準時を意味する言葉で、”Greenwich Mean Time”(グリニッジ標準時)の略称です。イギリスに所在するグリニッジ天文台の時刻を標準と定めることに由来しています。

グリニッジ天文台は1675年にイングランド国王チャールズ二世が設立した王立天文台です。

出典:https://www.his-j.com/Default.aspx

GMT機能付きの腕時計には、通常の時針・分針に加え、24時間で1周する「GMT針」が備えられています。このGMT針は、主にホームタイム(日本時間など)を表示し、メインの時針が現地時刻(ローカルタイム)を指すことで、2つの異なるタイムゾーンの時刻を同時に表示することが可能になります。

さらに、回転式の24時間ベゼルが搭載されているモデルであれば、第3の時間帯を表示することもでき、最大で3つのタイムゾーンを把握できるのがGMT機能の魅力です。

1950年代、パイロットのために誕生

この機能は、1954年にパイロットたちの要望から誕生したとされています。国をまたいで移動する際、出発地と現在地の両方の時刻を同時に把握したいというニーズに応える形で開発されました。

そしてそのニーズに応える形で開発されたのが、ロレックスの「初代GMTマスター Ref.6542」です。

1954年、パン・アメリカン航空の依頼を受けてロレックスが開発したこのモデルは、通常の時針・分針・秒針に加えて、24時間で1周する「GMT針」と、2色に塗り分けられた24時間ベゼルを搭載していました。

出典:https://www.libertas-watch.com/

この構造によって、パイロットたちは「ローカルタイム(現地時間)」と「ホームタイム(出発地の時間)」の両方をひと目で確認できるようになったのです。

しかしGMT機能が活躍するのは、何もパイロットに限りません。例えば、

  • 海外旅行で現地時間と日本時間を把握したいとき
  • 国際恋愛で相手の時間を常に気にしたいとき
  • 世界中のマーケットを見る投資家や金融関係者
  • 海外に住む家族や友人との連絡をスムーズに取りたい人

など、「世界とつながる感覚」を日常に取り入れたい人にこそ最適な機能だと言えるでしょう。

GMT機能の使い方と読み方|3つの時間帯を同時表示するには?

GMT機能付きの腕時計には、「時針・分針・秒針」に加えて、24時間で1周する「GMT針」が備えられています。さらにモデルによっては、24時間目盛りの回転ベゼルを搭載しており、最大で3つの異なるタイムゾーンを表示できるのがこの機能の最大の魅力です。

ここでは、GMT機能の基本的な使い方と、3つの時間帯をどう読み取るかについてわかりやすく解説します。


① ローカルタイム(現地時間)を読む:時針・分針

ローカルタイム(現地の現在時刻)は、通常の時針と分針が示しています。たとえば、海外旅行先や出張先の現在時刻をこの針で確認します。

GMT機能付きの多くの時計では、時針とGMT針を独立して動かすことができるため、出発前に現地時刻に合わせて時針を調整しておくことができます。


② ホームタイム(基準時間)を読む:GMT針

GMT針は24時間で1周する特殊な針で、自国や本社など、自分にとっての基準となる時間(ホームタイム)を表示します。たとえば、日本に住んでいる人がロンドンに行く場合、GMT針には日本時間を設定しておけば、ロンドン滞在中でも日本の時間をすぐに確認できます。

GMT針は通常、文字盤外周にある24時間表示のインデックスに対応しており、「AMかPMか」を見分けることも可能です。


③ 第三のタイムゾーンを読む:回転ベゼル+GMT針

回転式の24時間ベゼルが付いたモデルでは、さらに第3のタイムゾーンを表示することができます

✅ 使い方の例:

たとえば、GMT針が「14(=14時=午後2時)」を指しているときに、ベゼルを右に2目盛分回転させれば、GMT針が「12時」を指しているように見える──つまり、2時間マイナスのタイムゾーンを読み取ることができます。

このようにベゼルを回すことで、「GMT針が指している時間の基準」を意図的にずらし、別の地域の時間を一時的に読み取るという使い方が可能になります。

おすすめのGMTモデル5選

ここからは、旅に連れていきたいおすすめのGMT搭載モデル5本を紹介します。

ロレックス GMTマスターII

出典:https://www.rolex.com/ja

ブランド:ロレックス
価格:¥6,845,300
型番:126715CHNR
駆動方式:自動巻き
ケースサイズ:40mm
厚さ:12.5mm
防水性能:100m防水
ムーブメント:Cal.3825
パワーリザーブ:70時間
認定:COSC認定クロノメーター
公式サイト:https://www.rolex.com/ja/watches/gmt-master-ii/m126715chnr-0001

18金エバーローズゴールドとブラウンとブラックのベゼルがとてつもない色気を放っている本モデル。

私の憧れの時計です。とにかくかっこいい。

サイズも40㎜と大きすぎない絶妙なサイズです。搭載されるムーブメントも、70時間のパワーリザーブをもつCOSC認定クロノメーターを取得しており、不満がありません。

しかしその価格はとてつもなく、約680万円と高額です。また人気のモデルなだけあって、この時計を手にするには途方のないロレックスマラソンをする必要がありそうです。

出典:https://www.rolex.com/ja

ロンジン スピリット ズールータイム 1925

出典:https://www.longines.com/jp

ブランド:ロンジン
価格:¥624,800
型番:L3.803.5.53.6
駆動方式:自動巻き
ケースサイズ:39mm
厚さ:13.5mm
防水性能:100m防水
ムーブメント:Cal.L844.4
パワーリザーブ:72時間
認定:COSC認定クロノメーター
公式サイト:https://www.longines.com/jp/p/watch-longines-spirit-zulu-time-l3-803-5-53-6

ロンジンが第二時間帯表示付きの時計を発売した1925年から今年でちょうど100周年。そのアニバーサリーイヤーを記念してロンジンが発表したのが本モデル、Ref.L3.803.5.53.6です。

ローズゴールド製のベゼルインサートが特徴的なこの時計は、COSC認定クロノメーターを取得したムーブメントを搭載し、スピリットコレクションにおいて本作で初めて採用されたスケルトンバックの裏蓋からムーブメントを眺めることができます。ローターはローズゴールドとなっており、平面天球図と本初子午線がエングレービングされています。また本作にはブラックのNATOストラップも付属するので、気分に合わせて好みのものを選ぶことができます。

出典:https://www.longines.com/jp

グランドセイコー スポーツコレクション SBGN027

出典:https://www.grand-seiko.com/jp-ja/

ブランド:グランドセイコー
価格:¥473,000
型番:SBGN027
駆動方式:クォーツ
ケースサイズ:39mm
厚さ:12.3mm
防水性能:200m防水
ムーブメント:Cal.9F86
電池寿命:約3年
認定:なし
公式サイト:https://www.grand-seiko.com/jp-ja/collections/sbgn027/

グランドセイコーが誇る高精度な9Fクォーツを搭載した本モデルは、高いレベルでスポーティーさと上質感を両立しています。

シャープな針とブラックの文字盤がグランドセイコーらしさを表現しています。

またヘアライン仕上げが施されたケースとブレスレットに施されたザラツ研磨により、高級感が漂っていますが、GMT針もそこまで目立つことなく、主張を抑えたシンプルなデザインなのでビジネスシーンにもおすすめの時計です。

搭載される9F86は、クォーツムーブメントでありながら職人によって手作業で組み立てられます。

出典:https://www.grand-seiko.com/jp-ja/

セイコー 5スポーツ SKXシリーズ SBSC003

出典:https://www.seikowatches.com/jp-ja/

ブランド:セイコー
価格:¥66,000
型番:SBSC003
駆動方式:自動巻き
ケースサイズ:42.5mm
厚さ:13.6mm
防水性能:100m防水
ムーブメント:Cal.4R34
パワーリザーブ:41時間
認定:なし
公式サイト:https://www.seikowatches.com/jp-ja/products/5sports/sbsc003

初めて時計を買う方や、初めてGMT時計を買う方への入門機として、セイコーは非常にありがたいモデルを提供しています。

そのような、手軽に、そして手頃な金額でGMT時計を楽しみたい方におすすめなのが、このセイコー5スポーツ Ref.SBSC003です。

出典:https://www.seikowatches.com/jp-ja/

ブルーの文字盤に赤のGMT針が映え、ブラックとブルーに塗り分けられた回転式ベゼルのコントラストが美しく、第3時間帯まで表示することが可能です。ブレスレットは5列になっており、カラーによって中央3列の仕上げが異なっています。

純粋にかっこいいと思えるデザインが魅力ですが、この時計最大の魅力はなんといっても66,000円という値段です。完成度の高いデザインとGMTという機能を実現しながら、価格を10万円以下に抑えています。ムーブメントを自社で開発、製造するセイコーだからこそ出来たモデルなのです。

タグ・ホイヤー アクアレーサープロフェッショナル300 GMT

出典:https://www.tagheuer.com/jp/ja/

ブランド:タグホイヤー
価格:¥643,500
型番:WBP5114.BA0013
駆動方式:自動巻き
ケースサイズ:42mm
厚さ:13.1mm
防水性能:300m防水
ムーブメント:Cal.TH31-03
パワーリザーブ:80時間
認定:COSC認定クロノメーター
公式サイト:https://www.tagheuer.com/jp/ja/%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%A0%E3%83%94%E3%83%BC%E3%82%B9/%E3%82%B3%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3/%E3%82%BF%E3%82%B0%E3%83%BB%E3%83%9B%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%83%BC-%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%A2%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B5%E3%83%BC/42-mm-th31-03-cosc/WBP5114.BA0013.html

2024年にリリースされたこの新型GMTは、アクアレーサーならではのダイバーズ性能と、ハイレベルなGMT機能を両立した1本。信頼性・タフネス・エレガンスの三拍子が揃った時計です。

文字盤の波模様のレリーフは非常に立体感があり、色合いも美しいです。

出典:https://www.tagheuer.com/jp/ja/

このモデルに搭載されるのは、COSC認定の高精度ムーブメント「TH31-03」
80時間のパワーリザーブに加え、GMT針は独立可動式となっており、まさに“トラベラーズGMT”として活躍できる構造です。

さらに、プロフェッショナル300の名に恥じない300mの防水性能、セラミック製回転ベゼル、ねじ込み式リューズを備えており、ダイバーズウォッチとしても一級品のスペックを誇ります。

まとめ

GMT機能は、単なる“もう一つの時刻がわかる”という便利さを超えて、旅や出張、国際的なつながりをもっと自由に楽しむためのツールです。

そのルーツは、1950年代のパイロットたちが空を飛ぶために必要とした「複数の時間帯を同時に把握する」というニーズに始まりました。そして今では、世界を飛び回る人はもちろん、日常の中で“世界とつながる感覚”を楽しみたいすべての人に向けたロマンある機能へと進化しています。

あなたの腕に1本、GMTウォッチを迎えてみてはいかがでしょうか?

シェアしていただけると嬉しいです。

投稿者 watch-student

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